西城の馬
平山郁夫 1930~
東京芸大の教授でもある平山郁夫画伯は、44回院展出品の「仏教伝来」で注目され、法隆寺金堂壁画再現や文化庁委嘱による高松塚古墳壁画の模写などに取り組みました。日本文化の源流であるシルクロードへの取材旅行は70回を超え、その足跡40万キロ、30年にわたる制作活動を続けておられます。西域とは中国の新疆ウイグル自治区一帯、天山南・北路沿いの都市国家群を指し、「史記」の記述にある匈奴対策として西域へ献上された「汗血馬」想を得て描かれた作品です。
1978年作 原画寸法=73×100㎝ 代33回春季院展出品 個人蔵